勝ち続ける意志力を読んで

書籍

こんにちは、もんじです。

今回は『世界一プロゲーマーの「仕事術」勝ち続ける意志力』という本を読んだのでレビューしたいと思います。細かい内容はネタバレにもなるので、自分が印象的だったところを抜粋して書きたいと思います。

作者について

こちらの書籍、作者は日本で初めてプロ・ゲーマーになった梅原大吾(うめはらだいご)さんという方が書かれています。
彼は17歳で世界一となり、その後も様々な大会で好成績を収め、世界のトップに立たれている方です。
2010年には「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネス記録にも認定されており、今なお現役のプロ・ゲーマーとしてい活躍されています。

概要

ゲームというジャンルですが、どんな業界においても、勝ち続けること、トップに居続けることというのは簡単なことではありません。
この本は梅原さんの歩まれてきた人生と、その経験からトップで居続けるための心情や、姿勢が書かれています。
このトップで居続けるための姿勢というのは、どういった業種、場面においても共通したものがあるように思います。

勝ち続けるためには

結論から言えば『圧倒的な努力』ということなのですが、その努力の仕方が、勝つために努力するわけではないのです。
作者が努力している理由というのは、ズバリ、自らの成長のために努力しているということです。
血のにじむような努力をし、その努力の結果、誰にも負けない強さを得る瞬間に、一種の全能感、充実感を感じるのだそうです。その時に一番の幸福を感じることができ、それがモチベーションとなって険しい道を進んでいけるといいます。

以下引用です
『誰も歩かない険しい道を進んで、遂に10を超えた強さを手にした時の快感は、言葉では表しにくい。
楽をして10の強さを手に入れた人に負けなくなったときの「俺は頑張ってここまできた!」という充実感は何物にも代えがたい。』
※10とは攻略本などに載るような世間に出回る裏ワザのような強さ

『僕はゲームを楽しみたいとか、ゲームで勝ちたいとか、その程度の気持ちではなく、もう少し別の次元で物事を考えている。本当の目的は自分自身の成長にある。』

そして、勝ち続けるための秘訣ですが、人は勝ったらうれしいし、負けたら落ち込みますが、勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないことが大事だと言います。その絶妙な精神状態を保っていないと勝ち続けることは難しいのです。勝ち負けを目的にしていると、終わった後満足してやめてしまったり、諦めて続けることができなくなります。
また、勝つことを意識していると視野が狭くなり、勝つためのセオリー通りの動きが多くなってしまうそう。むしろ勝ちにこだわらず、子供のような純粋な気持ちでやってみたいこと、思いついたことを行動に移してみると自然と勝率が上がるといいます。

自信が持てなかった


小さいころからゲームに打ち込んできたわけですが、当時はゲームをしていることは悪いことだと思われていたので、ゲームを続けていることに大きな劣等感を感じていたそうです。周りは勉強やスポーツ、そして大きくなるにつれて受験や就職など一般的にはそのよう道に進んでいきます。そのような中で作者が見出した道は、「自分は周りが勉強やスポーツに力を注ぐこと以上にゲームを研究しよう」ということだったのです。そして死に物狂いで努力していった結果、自分に自信を持っていきました。

以下引用です
『僕にとって何が自信につながったと言えば、それはゲームの上手さや強さではなく、苦手なものを克服しようとしたり、あえて厳しい道を選んだりする自分の取り組み方、高みを目指す姿勢を貫けたという事実があったからだ』

投資目線で見る

今回こちらの本を紹介したのはトレードに関しても生かせる部分があると思ったからでした。
トレードにおいても、勝ち負けにこだわりすぎると感情が揺さぶられ、自分の戦略通りのトレードができなくなります。無理に取引をし続けると結果的にマイナスがどんどん膨らんでいき、資産がなくなると、トレード自体も続けられない状況に陥ります。
良い意味で勝ち負けにこだわらず、トレードを楽しむ気持ちや、技術を磨くことに喜びを感じる心があれば自然と結果もついてくるように思いました。

コメント